Apolloは、Flex Builder 2.0.1の拡張だけなく、コマンドラインツールがApollo SDKとして用意されています。
コマンドラインツールといってもコンパイラはmxmlcにconfigファイルの指定ををflex-configからapollo-configに変えたもので、実体はFlexと同様mxmlcになります。
Flex2とApolloの違いはリンクするライブラリが異なっているようです。
Flex2 |
Apollo |
|
external-library-path | libs/playerglobal.swc | libs/apollo/apolloglobal.swc |
library-path | libs |
libs/automation.swc libs/flex.swc libs/framework.swc libs/rpc.swc libs/utilities.swc libs/apollo/apolloframework.swc locale/{locale} |
Adobe LabsにはApollo公開当初よりドキュメントが増えて(気づかなかっただけかもしれませんけど..)Apollo SDKのセットアップについてもありました。
Flex Builder 2の拡張機能では、Flex 2 SDKとApollo SDKが別々のディレクトリに作成されていたので同じように解凍したのですが、よく読んでみると同じディレクトリに上書きするとあります。
そこでひとつづつセットアップしてmxmlcのバージョン変遷を見てみました。
最後Apollo SDKをインストールした後のバージョンは以下のようになりました。
C:\dev\Flex_2_SDK\bin>mxmlc -version
Version 2.0.1 build 162628
1.Flex 2 SDKをインストール
Flex SDK 2.0.1をdownloadしてインストールします。downloadは以下のURLからできます。
http://www.adobe.com/devnet/flex/?tab:downloads=1
flex_sdk2.zipを解凍します。今回はc:\dev以下に解凍しFlex_2_SDKとしました。
C:\dev\Flex_2_SDK\bin>mxmlc -version
Version 2.0.1 build 155542
2.Hot Fixを適用
2.0.1公開後にでたHot Fixを適用します。
http://www.adobe.com/cfusion/knowledgebase/index.cfm?id=kb401224
よりflex2sdk_hf1_159086.zipをdownloadして上書きすることで適用できます。Hot Fixの適用ですこしversionがあがりました。
C:\dev\Flex_2_SDK\bin>mxmlc -version
Version 2.0.1 build 159086
downloadして解凍後に気が付いたのですがHot FixというよりSDKそのもののような気がしました。容量もFlex 2 SDKと同じくらいあるように見えます。
3.日本語パックの導入
必要に応じて日本語パックを導入します。
mxmlcでメッセージが日本語化されサンプル(samples_ja)やlocale(ja_JP)が追加されます。
localeは以下に追加されました。
Flex_2_SDK\frameworks\locale
日本語パックを導入後もversionはHot Fixを適用したときのversion(159086)のままでした。
3.Apollo SDKの導入
最後にApollo SDKのインストールファイルを上書きします。
http://www.adobe.com/go/getapolloからdownloadしたapollo_sdk_alpha1_031907.zipを解凍したものを
Flex_2_SDKに上書きします。versionは以下のようになりました。
C:\dev\Flex_2_SDK\bin>mxmlc -version
Version 2.0.1 build 162628
- amxmlc
- acompc
- adl (launcher)
- adt (Application packager - The Apollo Developer Tool (ADT))
などが追加されています。 mxmlc.jarも更新になったので、versionがあがりました。
今回はFlex 2 SDK ->Hot fix ->日本語Pack ->Apollo SDKの順で導入しましたが順番を変えるとどうなるのでしょう?
- Apollo SDKの後に日本語Packを導入
- Hot Fix適用前にApollo SDK導入
日本語版 Flex Builder 2.0.1に同梱されているFlex SDK 2はHot Fixは適用されているとのことですし、 Hot FixにはApollo SDKに含まれていない変更があるかもしれません。
推奨のセットアップ(解凍方法)が知りたいところです。
参考資料
#Apolloのドキュメント
Apollo:Documentation - Adobe Labs
http://labs.adobe.com/wiki/index.php/Apollo:Documentation
#ここをみてセットアップしてみました。
Apollo:Documentation:Set up instructions for Flex SDK users - Adobe Labs
http://labs.adobe.com/wiki/index.php/Apollo:Documentation:Set_up_instructions_for_Flex_SDK_users#Installing_and_configuring_the_Apollo_SDK
#PepeさんによるとFlex 2.0.1日本語版は、Hotfix1が適用されているとのこと。
Flex 2.0.1 JP には Hotfix1 が適用されてるみたい
http://shigeru-nakagaki.com/index.cfm/2007/3/26/20070326-Flex-201-JP-and-Hotfix1
#Apollo SDK 導入からツールの紹介、アプリケーション作成の流れがかかれています。Application.xmlのrootContentに空白があるケースは、知らないとつまづきそう..。次のバージョンでは直ってほしいです。
Tanablog: Apollo SDK を試す
http://bitmap.dyndns.org/blog/archives/001316.html
#Mac OS XでFlex SDK,Apollo SDKのセットアップして簡単なアプリケーションを作成するまで紹介しています。
Yasu Log - Flex SDKをMacに導入
http://d.hatena.ne.jp/yasu-log/20070324/1174760178
Yasu Log - Apollo SDKでApolloブラウザーを作成
http://d.hatena.ne.jp/yasu-log/20070325/1174821302
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