Seasarプロジェクトには、S2FlexとS2Flex2と名前が似ているものがあります。
S2FlexはMacromedia Flex1.5と、S2Containerを連携するものです。Flex1.5のクラスを拡張してSeasar2と連携できるようになっていてFlexから簡単にSeasar2に登録されているJavaコンポーネントを呼び出す事ができるようになっています。
一方S2Flex2は、Flex2が出た時に、S2Flexと同じようにS2Containerと連携したいという事からはじまったプロジェクトです。
データ通信にFlashPlayer9/Flex 2から採用されたAMF3というデータフォーマットを使ってFlash Player(swf)とデータのやり取りを行う為のGatewayサーバです。
S2Flexは、データ通信部分をFlex自身が行っていて、もともとサーバ製品であったFlex1.5の機能のひとつであるJavaクラスの呼び出しを行う部分を拡張する事でSeasar2と連携できるようになっています。
また、javaのプロパティファイルに書かれたメッセージをFlexから呼び出す仕組みも用意されています。
一方S2Flex2は、サーバ,クライアント間のデータ通信やAMF3と呼ばれるバイナリフォーマットの読み書きやS2Containerに登録されているコンポーネントの呼び出しまで行っています。
S2FlexがFlex1.5のクラスをWrapperしてSeasar2と連携できるようにしたもの、S2Flex2は単体でFlexクライアントと通信してSeasar2と連携できるようにしたものという違いがあります。
2008/2/26にFlex3がリリースされましたが、S2Flex2はFlex3と連携することもできます。
サーバ(Java)側のgatewayであるS2Flex2は、現在リリースしている1.0.x系でも1.1系でも連携することができます。
クライアント(Flex)側は、Flex3で使うときには、2.0系を使うことで連携できます。
対応状況を表にすると以下のようになります。
Flex2 | Flex3 | |
S2Flex2 1.0.x | ○ | ○ |
S2Flex2 1.1.x | ○ | ○ |
S2Flex2-Tiger | ○ | ○ |
S2Flex2-components1.0x | ○ | × |
S2Flex2-components2.0β | × | ○ |
yui-frameworks | ○ | ○ |
他にもSeasarプロジェクトには、Flex/Flash関連のプロジェクトがいくつか存在しています。
また別のエントリーで紹介できれば..いいと思っています。
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