先のエントリーでFlex3でAdobe AIR1.5.1のアップデートをしたので、CS4シリーズについても更新してみました。
#アップデータが提供されているもの以外の作業を試すときには自己責任でお願いします。
まずはFlash CS4 Professionalから。Flash CS4はムービーのプレビューやデバッグ用にFlash Playerをもっているので最初にFlash Player 10.0.22.87に更新します。
■Flash CS 4 Professional のFlash Player 10更新
1.Download
以下のリンクからDowloadします。
Flash CS4 Professional用Adobe Flash Player 10セキュリティリリースアップデート2/24/2009
http://www.adobe.com/jp/support/flash/downloads.html
http://download.macromedia.com/pub/flashplayer/updaters/10/flash_player_update2_flash10.zip
2.インストール
Adobe Flash CS4がインストールされているフォルダにDownloadしたflash_player_update2_flash10.zipを置いて展開するとPlayers以下のFlash Player が更新され、10.0.22.87になります。
Flash CS4上でムービーのデバッグをした時に起動するFlash Player 10 Standalone(Debug)のバージョンが10,0,22,87になっていれば成功です。
次にAdobe AIRサポートの更新です。
■Flash CS4 Professional
Adobe Flash CS4 Professionalはインストール直後だとAIR 1.1ベースのアプリケーションを出力するようになっています。そこでアップデータを使ってAdobe AIR 1.5のパッケージングをできるようにします。
まずはDownloadから。
1.Download
以下のリンクからアップデータを入手します。Adobe AIR 1.5用Flash CS4 Professionalアップデート
http://www.adobe.com/jp/support/flash/downloads.html
2.AIR1.5用のアップデート
DownloadしたFlash-10.0.1-ja_JP-AdobeUpdate.dmgをマウントしてSetupに従ってインストールします。これは、Adobe Updater経由でもできるようです。Flash Player、AIR、セキュリティリリースの公開に伴う Flash オーサリングツールのアップデート
http://www.adobe.com/jp/support/kb/ts/230/ts_230767_ja-jp.html#anc_a
このアップデータを適用すると、AIK1.5というフォルダができます。
このAIK 1.5 がAdobe AIR 1.5 SDKフォルダに相当するようです。
その他にもCommon/Configuration/External Libraries以下にFLAir1_5.bundleと言うファイルもインストールされます。これでAdobe AIR 1.5ベースのアプリケーション出力ができるようになります。
3.AIR SDK1.5.1を上書き
このままだと1.5ベースのままなので(1.5.0.7220)Adobe AIR SDK 1.5.1の内容をdittoでコピーします。
ditto /Volumes/AIR\ SDK/ /Applications/Adobe\ Flash\ CS4/AIK1.5/
これでFlashのパブリッシュ設定のPlayerをAdobe AIR 1.5にすると、ADL(Adobe AIRの実行環境)は1.5.1 になります。
4.airglobal.swcの入れ替え
このままだと、Flash CS4がムービー出力(コンパイル)する際に利用するairglobal.swcが1.5のままなので、新しいAPIなどを使う事ができません。
以下のファイルをAdobe AIR 1.5.1SDKに付属するものと入れ替えます。
/Applications/Adobe Flash CS4/Common/Configuration/ActionScript 3.0/AIR1.5/airglobal.swc
airglobal.swcを新しいものに入れ替えると、新しいAPI(Capabilities.cpuArchitectureなど)が使えるようになります。
Flash CS4でパブリッシュ設定をAdobe AIR1.5に設定すると以下のコードが動くようになります。
var t1:TextField = new TextField();
t1.x=10;
t1.y=20;
t1.text=Capabilities.cpuArchitecture;
addChild(t1);
ここまでやってもFlash CS 4が自動で出力するDescriptorのversionは1.5のままなので、出力後に編集する必要があります。
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.1">
を
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.1">
にします。この作業は新しいflaファイルを作成して新規にパブリッシュ/プレビューをする度に行う必要があります。正式にはAdobeよりアップデータがでてくるのを待つしかなさそうです。
■DreamweaverCS4
Flash CS 4がうまくいったので次はDreamweaver CS4です。DreamweaverCS4は、デフォルトではAdobe AIRの出力がサポートされていないので、機能拡張(mxpファイル)をインストールします。
1.Download
以下のページからmxpファイルをdownloadします。CS3用/CS4用それぞれ用意されています。Adobe - AIR:Ajax用ツール
http://www.adobe.com/jp/products/air/tools/ajax/
2.Setup
DownloadしたAdobe_AIR_CS4_jp.mxpをAdobe Extension Manager CS4を使ってインストールすると、Adobe AIR 1.5ベースのアプリケーションをDreamWeaverで出力する事ができるようになります。3.Adobe SDK1.5.1への更新
DreamWeaverでは、Adobe AIR SDKはユーザ単位の設定にインストールされるようです。 これまでと同様dittoコマンドを使ってAIR SDKを上書きします。ditto /Volumes/AIR\ SDK/ ~/Library/Application Support/Adobe/Dreamweaver CS4/ja_JP/Configuration/Shared/AdobeAIR/SDK/
※おまけ
■FireworksCS4
グラフィック編集ツールでもAdobe AIRのパッケージングができるのは、ノーマークでした。^^;
Fireworks CS 4は1.1ベースのプレビューやパッケージングができるようになっています。
Dreamweaver CS4が機能拡張をインストールしないとAdobe AIR のパッケージングができないないのに対して、Fireworksはインストールした直後でも使えるようです。
cd "/Applications/Adobe Fireworks CS4/Configuration/Mac/Shared/AdobeAIR/SDK/bin"
./adt -version
adt version "1.1.0.5790"
1.Download
まず最初にFireworks用のAdobe AIR 1.5 アップデータをDownloadします。 サーポートページから Downloadすることができました。 Adobe Fireworks CS4用Adobe AIR 1.5アップデート http://www.adobe.com/jp/support/fireworks/downloads_updaters.html2.Setup
DownloadしたFireworks_1002_Core_AdobeUpdate.dmgをマウントしてSetupに従ってインストールします。インストールするとFlash CS4,Dreamweaver CS4同様に1.5.0.7220にバージョンアップされました。 アップデートの詳細は以下のFAQに書かれています。Adobe Fireworks CS4用Adobe AIR 1.5アップデートについてのFAQ
http://www.adobe.com/jp/support/fireworks/downloads/faq/air15/
3.AIR SDK 1.5.1へのアップデート
Fireworksから直接AIR出力する際に1.5.1ベースの機能が使えるかどうかは疑問ですが、SDKのフォルダを更新することで同様に1.5.1にすることができそうです。FireworksのAIR SDKは以下にあります。
/Applications/Adobe Fireworks CS4/Configuration/Mac/Shared/AdobeAIR/SDK/
これまで同様dittoで上書きすればできそうです。
ditto /Volumes/AIR\ SDK/ /Applications/Adobe Fireworks CS4/Configuration/Mac/Shared/AdobeAIR/SDK
実際に更新してみたところ、プレビューは問題なく動作しました。
AIR1.5.1の機能が使えるかどうかは、FireworksCS4の勉強を先にしないと難しそうです。
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